仮想通貨のマイニングで暖房電気代節約！？

少しずつ寒くなってきましたね。そろそろ暖房が活躍する季節です。

今回は、暖房費を節約するためのマイニングについて計算してみましたので紹介します。

結論としては、電気ストーブしかもっていないならマイニングすると節約できるです。

電気、灯油、ガスどれがいい？

単位当たりの熱量

暖房器具と言ったら、電気、灯油、ガスを使いますね。
それぞれ、エネルギーを持っていますが、暖房として使う場合持っているエネルギーをすべて熱に変えるか、ヒートポンプを使って投入エネルギー以上の熱を得るかになります。
エネルギーをすべて熱に変える場合は、単位当たりの熱量が決まっているので計算は簡単です。（電気：860kcal／kwh　灯油:8,718kcal／リットル　都市ガス13A：10,750kcal／m3）

エアコンなどはヒートポンプになるので、投入したエネルギー量以上の熱を発生します（もちろんエネルギーの総和は増えないので室外機で外の熱を奪って、室内を温め、室外には気温以下の冷風が出ていきます）
そのため、エアコンの場合はCOP（Coefficient Of Performance）という指数を使って投入エネルギーの何倍の熱を発生させられるかを表しています。
エアコンのCOPを5だと仮定すると860kcal×5で4300kcal/kwhになります。

価格当たりの熱量

それぞれの家庭の環境によって異なってくるので、わが家をベースに価格当たりの熱量を調べました。

2018年10月時点ではだいたい下記の単価でした。

電気：28円／kwh
灯油：100円／リットル
ガス：210円／m³

先ほどの、単位当たりの熱量と合わせて計算するとこんな感じです。

圧倒的にエアコンの効率が高いですね。

本題のマイニングについて

マイニングは仮想通貨のマイニングのことです。マイニングとは何かや、マイニングの方法は他のサイトにお任せしてマイニングをしているコンピュータを暖房として考えたら節約になるか考えてみます。
マイニングはGPUやCPUを使って沢山の計算を行う作業になります。計算するためにCPUやGPUに電気が投入され投入され、投入された電気エネルギーはすべて熱に変わります。
すべて熱に変わるということは、電気ストーブと同じで上記の表のとおり860kcal/kwhの熱を発生します。

ですが、計算した報酬として、ビットコインなどの仮想通貨をもらうことが出来ます。
どのくらいの電力量を使えばいくら収入が得られるのかについては、パソコンの環境や電気料金、マイニング報酬と仮想通貨のレートによって変わるので一概には計算できませんが
私のPCの環境ではざっくり5~10円/kwhになります。

横軸を「1kwh当たりのマイニング収入」縦軸を「1円当たりの熱量」としてグラフを書いてみると下図のようになりました。

電気ストーブしかもっていない場合は、マイニングしたほうが少しですが収入になるのでお得です。

仮に１日12時間、500Wの電力で1か月マイニングを行い、1kwh当たりのマイニング収入平均がが８円なら
12時間×0.5kw×30日×8円＝1440円お得になります（電気代は、4800円かかりますが）

都市ガスストーブを使う場合は、1kwh当たりのマイニング報酬が10円を超えないとお得になりません。
灯油を使う場合は、1kwh当たりのマイニング報酬が17円、
COPが５のエアコンなら1kwh当たりのマイニング報酬が22円を超えないとお得ではありません。

当たり前ですが、「マイニングの1円当たりの熱量」は 「1kwh当たりのマイニング収入」が増えると指数関数的に上昇して、27円（電気料金）を超えたところで、暖房のことを考えなくてもお得になります。

現在は、仮想通貨の価格も低く、マイニングの報酬がとても低いのですが、値上がりすれば利益が出ますので夢があるっちゃーありますね。
（もちろん、値下がりしたら損しますが）
また、暖房目的でコンピュータを使うなら、部分的に温めるとして300Wはほしいところですかね。写真のようなマイニングリグを組めば部屋全体が温まるかもしれませんが、仮想通貨の今のレートと報酬ではパーツ台、電気代がかさんで大赤字ですね・・・
部屋全体を温めるなら、エアコンの設置をお勧めします！

結論としては、純粋な電気ストーブを使っているだけだとしたら、暖房替わりにマイニングをすれば少しだけ節約になりますね。
デスクトップPCをこたつの中に入れて使えば、まぁまぁ快適かもしれませんがパソコンにとってはつらい環境ですね・・・
マイニングするとPCのパーツは高温になり故障の原因になりますので、修理代がかかったら大損害です。あまり無茶をさせないようにしましょう！